ライオン信濃WEBマガジン Vol.2
ライオン信濃WEB版Vol.2 目 次
第71回地区年次大会
【大会委員長お礼の挨拶「第71回地区年次大会を終えて」】
先般開催された第71回地区年次大会は、多くの皆様のご支援とご協力のもと、お陰様で盛会のうちに終了いたしました。
浜一平地区ガバナースローガン「いま、チャレンジしよう 人の出会いと 楽しい奉仕活動へ Just do it」の旗印のもと、多くのクラブ会員が集い、地域社会への貢献について語り合い、ライオンズクラブの役割を改めて認識するとともに、新たな視点を得る機会となりました。
委員長として本大会の準備と運営に携わり、皆様と共に歩んだ時間は、私にとって大変貴重なものとなりました。大会の成功に向け、関係役員を中心に多くの方々と協力しながら準備を進め、役割分担を決め、何度も打ち合わせを重ね、リハーサルを実施するなど、細部にわたる調整を重ねた結果、大会当日は短時間ながらも、多くの参加者の皆様にとって有意義な時間を提供できたことを嬉しく思います。
また、様々な表彰が行われ、日頃の活動を讃え、会員の皆様の努力が形となり、互いに称え合う瞬間は、ライオンズクラブの結束力を改めて実感する機会となりました。さらに、社会貢献活動が紹介され、地域社会とライオンズクラブとのつながりをより深く認識することもできました。
大会運営の責任の重さを感じながらも、多くの方々の協力に支えられ、無事に大会を成功させることができました。皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げますとともに、ご尽力いただいたすべての関係者の皆様に深く御礼申し上げます。各クラブの益々のご発展とご活躍を心よりお祈り申し上げ、感謝の意を込めてご挨拶とさせていただきます。
地区年次大会委員長 L.原 功(岡谷LC)
【LCIF募金活動】
【年次表彰】
クラブtoクラブ 特集
クラブtoクラブ インターナショナルアクティビティinフィリピンの事業報告
302D地区(フィリピン)より21クラブ、334E地区(日本)のライオンズクラブ18クラブ83名、ドネーション・タオルの寄付に関しては30クラブの協力のもと今回のアクティビティは実施された。両日集合場所をダイアモンドホテルフィリピンのエントランスとして朝8時より移動、アクティビティを行った。334E地区からは、NLも含めて1名の内科医と17名の歯科医、3名のLEOの構成で、合同医療奉仕活動・OUTREACH PROGRAMを行った。
334E地区の医療奉仕は1976年より始まり数えると今回で47回目である。形や方法は変われど、このアクティビティは334E地区のレガシーでもあり、知性・友愛・相互理解・平和・自由・社会奉仕のすべてを備えた活動として、半世紀近く繋がっている。多くの方々に御理解を頂きたいアクティビティの一つです。
成果:2月22日(土)Fortune Elementary School Marikina において歯科244人 内科63人 現地の子供対象のレクリエーションとしてブローチ作り180人 バルーンアート120人 玩具配布618コ
23日(日)Balagtas Bulacan においては歯科94人 内科51人 レクリエーションとしてブローチ作り100人 バルーンアート200人 玩具配布498コ。
今回ご協力またご参加いただいたすべての方々に感謝して、報告といたします。
ありがとうございました。
地区国際委員会 L.吉川 敏一(飯田LC)
【健康な歯を、永遠に】
『朱紫さん、血を見るのは大丈夫ですか?』
私がフィリピンでの歯科治療のボランティア活動に参加したい、と決めてから最初に聞かれた質問です。
皆さまこんにちは。長野県民健口大使の朱紫令真です。寒い冬が明け〝すみれの花咲く頃〟になりました。今回のコラムでは、2月の3連休に参加させていただいたフィリピンでの医療奉仕活動についてお話しさせていただきます。
事のはじまりは昨年12月。佐久歯科医師会へ郡市会訪問した際の懇親会でお話を伺いました。
県内のライオンズクラブが主催の何十年も前から行っている活動で、フィリピンの貧困世帯に無償で歯の治療を行っていると。写真やその時の様子を見聞きしていると『実際に私もこの目で見てみたい』と深い興味が湧いてきました。
ただ治安や衛生面など決して良いとは言えない場所へ赴くわけで、まずは家族への相談(すんなりとクリア)各手続きを踏み、正式に参加が決定!
あくまで今回の活動には県民健口大使としてではなく、今後の活動に役立つことがあるはずと思い、自らの意思で参加しました。
事前準備や説明を受け、あっという間に出発日。5時間のフライトを終えてフィリピンに初上陸!『水と生野菜とスリ』には十分に気をつけて行ってきました。
1日目はマリキナという地域へ。小学校の広場のような所に治療希望者がぎゅうぎゅうに押し寄せていました。『一生に一度、歯医者に行けるか行けないかの人たち』と聞いていたのですが、こんなにも多いのか…と愕然としました。
私は治療にあたる先生方のサポートに徹し、患者さんの頭を支えたり、ペンライトで口腔内を照らしたり、コップに水を入れて用意したり。
1人目の患者さんのことはよく覚えています。上の歯が全て無く、痩せ細った下の歯を数本抜きました。普段生活をしていて自分以外の人の口腔内を見ることはまずないので、私にとっては全てが驚きの連続。もちろん、歯が抜けるところも初めて見ました。
少しずつ力を加えて歯を緩め、スポッと抜けて血が出る。素人目では全く見えない、歯茎に埋もれてしまった残根も様々な器具を駆使し、抜けると思わず『おお〜!』と声が出ました。先生方の技術も間近で拝見でき、感動しました。
患者さんの年齢層は幅広く、どの方も継続的な治療が困難なために抜歯をする。日本では絶対に治療するものも。
自分の歯が永久に無くなってしまうなんて…と複雑な気持ちになりました。
しかし同時に、今自分が置かれている環境がいかに幸せなことなのか、今まで以上に歯を大切にしたいと強く思うきっかけとなりました。
今回のボランティア活動では、今後の県民健口大使としての活動にも大いに役立つものとなりました。参加できて本当によかったです。
経験をしっかりと活かし、就任から3年目の県民健口大使も頑張ります!どうぞよろしくお願いいたします。
※長野県歯科医師会「信州歯報」2025-4月号より転載
Profile
朱紫令真さん
1994 年 8 月 23 日生まれ。 長野市出身。
宝塚音楽学校 100 期生として 23 倍の倍率を突破し合格。
星組の男役として 10 年間舞台で活躍。
2023 年春に宝塚歌劇団を卒業し、 地元長野で活動始める。
長野県民健口大使(長野県歯科医師会) 2023.10~
複合地区最優秀アクティビ賞
輪島支援の報告
能登復興支援活動の様子・感想
能登半島は急峻で脆弱な地形地質の、海沿い川沿い山間に町や
集落がある。そんな地域に地震と豪雨の二重災害を受けた。
震災から1年7ケ月、豪雨から8ケ月、復興は遅々として進まない。
334複合アラート委員会は毎週末現地に乗り込みボランティアセンターと協働、被災者のニーズを把握しライオンズ各地区からの受け入れや調整を行う。中には延べ60日以上通ったライオンもいる。
昨年12月は門前町山あい住宅の土砂撤去、裏山からの土石流が家屋床下に30cm堆積、瓦礫混じりの土砂は掘り難く捗らない。
3月は隆起した海岸の清掃活動、流木・プラゴミ・ロープ屑を回収、足元の悪い岩場を手運びで400m離れた軽トラに積み込処分場へ。
大沢地区では土砂撤去・公民館の清掃、そこに衣類など使用可能な家財の搬出。この地域は水道・電気はいまだに通っておらず、集落への仮設道路は地元住民・復興活動以外の者は通行禁止、雨が降り続くと通行止めになる。住民はいつになれば戻れるだろうか。
参加したメンバーからは「能登半島被災地写真など情報は得るが百聞は一見に如かず、機会があれば微力ではあるが又参加したい」と。
復興には道のりは遠く、継続的に支援活動する必要性を強く感じる。
奉仕委員会委員長 L.橋爪 重幸(岡谷LC)